にが虫
「自然治癒能力を促進させる苦みエキスを秘めた虫。食べると50%の確率で解毒」
自然界の植物のエキスを凝縮してくれるのがにが虫。天然の薬屋さんだ。植生のあるところならどこにでもいる。
調合レシピも豊富で、古くからこの虫を使った工夫が凝らされてきたことが窺われる。
×ハチミツ→増強剤
×サボテンの花→漢方薬
×トウガラシ→ホットドリンク
×氷結晶→クーラードリンク
×大地の結晶→抗菌石
特に増強剤はさらなる調合によりハンターの死活をわける高度な薬剤の素材となるので重要。
ところで不思議なのがこのにが虫の体液の作用。どこに棲んでるにが虫もあまり変わらない効能を提供する。薬草やアオキノコがよくよく調べると土地ごとの特性を反映する差異があるのに対してにが虫にはそれがない。
これはにが虫が摂取した植物から特定の要素だけを吸収し、自身の体内で精製して体液(液胞)に蓄えているからだと思われる。本当に天然の薬屋だ。
また、人間の治癒能力を促進させるその力は解毒などにも用いられるが、この効果がまちまちなのはにが虫側にあるのではなくハンターの用い方の方にある。毒が消化器系から侵入してくる場合はにが虫を摂取するのが効果的で、皮膚を浸食して侵入してくる場合はその体液を患部に塗り込むことが効果的。この見極めを知らずにただ摂取しても効果が現れないのは当然なので、注意が必要。これはサボテンの花と調合して作る漢方薬に関しても同じ。
コンセプトは「緑色の蟻・虫化したアロエ(笑)」。
「イラストレーションズ」のイラストはモノクロなので色が分かんないんですが、巨大な液胞を除くと形状は蟻ですね。
その効能に関しては大体ビッケの書いた通りの物を想定しています。地域差がない、という特徴を持ちます。
用法に関して経口摂取の場合と塗り薬として用いる場合があるとしたのはアロエの用法に準じてみました。ですんで、にが虫の体液そのもののイメージもアロエの絞り汁のイメージです。あ、アロエってのは昨今はヨーグルトの具のイメージですが(笑)、やけどや切り傷にその汁を塗り付けたり食あたりに当たって飲んだりとか手軽な万能薬のポジションにいた植物なんですよ。
ところで「ウギャー!虫食うのかよっ!」と虫が苦手の方は蒼白でしょうが、あの世界じゃそれが当たり前なんで、特に「ウエー」と思って摂取したりはしていません。いや、「苦い」のでそこは眉根が寄るかもですが。