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HUNTER's LOG on PORTABLE

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おぬしも古の都シュレイドに赴いたことがあるじゃろう。今なおあの土地はこの世の理からずれてしまっておるままじゃ。
黒龍そのものがこの世の理とは位相の異なる存在なのよ。
"a side story"

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シュレイド

 Vue 6 easel + Photoshop Elements 6

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シュレイド城。

古の黒龍との苛烈な戦いにより荒廃し、打ち捨てられたかつてのシュレイド王国の首都。

この件は謎が多く、ハンターが目にすることの実際は黒龍・ミラボレアス戦の際のシュレイド城の一部だけですね。それがどのくらい昔に起こったことなのか、今なおその影響が続いてしまっているのはなぜか(今なお深い霧に包まれ…と語られています)、不思議空間です。

黒龍が何なのか、という点はこの後の "a side story" で追々語られていくことになりますが、今回はその中で採用しているうちの「位相のズレ」と「龍脈」について。

位相のズレ

位相というのは要するに「次元」のことですね。3次元とか4次元とかの次元です。これが同一次元内でちょっとずれる、というのはSFなんかではよく使われる手でして、例えば時間という次元を一時的に止めてしまうことによってその「時間の止まった部位」を絶対的な防御シールドにしてしまう、なんて感じです(時間が止まっているので「破壊」という時間経過による変質の影響を受けない)。

"a side story" でちょっと出てきた黒龍の性質もそんな感じのラインでして、普通の人間が一生懸命鍛えても攻撃することができない、影響を及ぼせない、というのは黒龍の存在の位相が人間のそれとはちょっとずれているから、ということなのです。

さて、それでシュレイドですが、この延長で城下全体がこの位相のズレに巻き込まれ、以降そのまんま、という想定にしてみました。荒廃した都、とゲーム内で表現されるシュレイドですが、物質的にボコボコにぶっ壊されちゃった、というのではなくて、往時のまま通常の時間の影響をあまり受けなくなっちゃった、みたいな感じです。ですんで上の絵も災厄の発生時のままの建物がずっと朽ちずに建っている、という感じにしました。

このような場所ですんで、普通の人間が行っても1時間と保ちませんし、屈強のギルドナイツなんかも丸1日いたら気がおかしくなってしまう、という想定です。継続調査や、城の迎撃設備の更新なんかでここに立ち入るのはギルドナイツの仕事の一部なんですが、もっとも気合いを入れて挑まないといけない仕事なんです。あ、ちなみに上の絵の一番奥の丘の上にあるのがシュレイド城そのものです。

龍脈について

では次に「特殊スポット」繋がりでちょっと龍脈という概念に触れておきましょう。龍脈そのものはインド発で中国で発達した考え方で、今でも気功をされる方や風水をされる方には基本ですね。
人体に「気の流れる経路」があり、それが重なったりするところに特別なポイントを持つ、というのが東洋の身体観です。気の流れる通路を「経」、その上に分布する特別なポイントを「絡(ツボのこと)」と言い、あわせて「経絡」というわけです。

龍脈とは大地にもこの経絡があるのだ、という考えでして、大地の気の経路を「龍脈」、特別なポイントを「龍穴」と言います。龍穴というのは大地の底を流れる気が地表に多く吹き出しているスポット、という感じです。

ま、気がどうこうというのは中の人にも良く分かりませんが、このような何らかの「流れ」と「スポット」というのはあながち荒唐無稽というわけでもありません。

中の人は以前考古学の世界におりまして、実際遺跡の発掘をして当時の文部省に提出する報告書を作ったりしていたのでした。
で、その業界では特定のスポットに「不思議」が起こるなんてのは日常茶飯事だったのです。お化けとかじゃないですよ(笑)。

遺跡というのはあらかた発掘作業が終了すると、その全体を俯瞰した撮影を行うのですが、「全体」となると下から組んだ櫓からの撮影なんかでは入らない。どうすんのかというとカメラを搭載したラジコンヘリを飛ばす(そういう業者さんがいるのです)。

ある調査の際、飛ばしたラジコンヘリが遺跡内の古墳跡の上空にさしかかった途端に電波障害が発生し、搭載したCCDからの映像がモニタできなくなる、という事態が起きました。古墳上空から離脱するとすぐ回復し、再度古墳上空に入るとまた障害を起こす。この映像がモニタできないとどんな絵がカメラのフレームに入っているか分からないので「勘」で撮影、ということになってしまいます。

さて、そのとき横でその顛末を見ていたあたしと、あたしの先生(調査団の団長)の反応はというと「あー、またか」でした(笑)。

そのくらいこの「ラジコンヘリの特定ポイントでの不具合」というのはあるのですよ。一番の大惨事はとある周溝墓群の撮影の時で、いくらも飛ばさないうちにプロポの制御が効かなくなって勝手気ままに飛んでった挙げ句…墜落。というのがありました。カメラ搭載の特注ヘリですんで百万単位のお金が飛んじゃったそうです(すぐ隣にいたんですがかける声もなかったですね…ちーん)。

このような現象がかなり頻繁に起こるのはなんで?ということですが、あたしは別段未知のパワーがうんちゃらかんちゃらとかは思っていません。

大地には磁気があるのですが(地磁気)、これが大きく乱れる地点があります。これの代表的なものが地下水脈が通っているところなんですが、この地下水脈の通路と古代の遺跡(特にランドマーク的な)の配置が一致することは広く知られています(これは洋の東西を問いません)。

ちょっと前まで水道局の方が水道管探すのにダウジングやっていた、というのをご存知の方もいるでしょう(今は音声増幅装置か?)。人間にはそういう地磁気の乱れを察知して、場合によっては影響を受けることもあるのでしょうね。おそらく龍脈や龍穴という仕組みで扱われるのは大体この現象のことなんだと了解しています。

と、いったところで。今回はちょっとオカルト(この言葉の使われ方も問題ですが)系に走ってるところをつついてみました。後はこのへんの話題をとても良くお話に仕立てているものをいくつかご紹介しておきます。

2008.12.11 HUNTER's LOG

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本のご紹介:
1211a.pngソフィーの世界
ヨースタイン ゴルデル/著
池田 香代子/訳
日本放送出版協会

意表をついたところから。このお話全体は主人公のソフィーが謎の人物アルベルト・クノックスからのメッセージを導きとして古今の哲学の世界をファンタジックにたどって行く、というものです。このラストに時間という位相をずらした思考実験の世界をソフィーが体験する場面がありますね。

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1211d.png蟲師

漆原友紀
講談社

龍脈をものすごくフラジャイルに捉えていくとこの作品の「光脈」のイメージになるのだろうかと思います。生命というものが「かたまり」なんかじゃなくて繊細なフラグメントの束なんだということをこれほど優しく描いてのけた例は中々ありません。

1年に1冊。10年に渡った蟲師・ギンコとの道行きもつい先だって終幕となりました。この漫画がこの世に存在してくれたことには感謝の念が尽きません。

山と、命と
理の間に流れる
"約束"の中に…

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1211b.pngBRAIN VALLEY〈上・下〉
瀬名 秀明 角川書店

今ググってみたら新潮文庫とかにもあるのかしらね。なぜに?
著者は「パラサイト・イヴ」の作者、と言った方が分かりやすいでしょうか。こちらの「BRAIN VALLEY(ブレイン・バレー)」は超常現象関係の重要トピックスが丸ごと詰め込まれた様なお話。思うに瀬名さんはこういうパッケージングストーリーの才の人ですね。といってもいわゆる「お勉強小説」ではなく、後半クライマックスの疾走感はスゴイです。

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1211c.png未知の贈りもの
ちくま文庫 
ライアル・ワトソン/著
村田惠子/訳

今調べたら絶版ですって。
敢えて言おう、ド阿呆であると。
もーね、この書物が絶版になる様な状況でエコがどうとかこうとか…寝言は寝てから言っていただきたい。図書館でも古本屋さんでもあさりまくって是非手にしてください。
「生き物であることに真剣であろう」。
そう、思えるはずです。

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