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進行とストーリー(難易度の分散)

村の子ビッケ matrix

進行

では、実際の狩りの模様を追って詳細を見て行きます。
モデルとして前頁で述べた各要素を盛り込んで行きますので、「実際はここまで1ケースに盛り込まねーだろ」という不自然さがややあります。んまあ黙っててもこのまま全部ヤローなんて物好きな方もいないでしょうが(あたしは結構やっちゃってますが)、適宜お好みの所をつなげて行ってください、という感じで。

m08.pngまず進行にあたっておきましょう。詳しいバックグラウンドは「ストーリー」によりますが、今回のお題は「G黒グラビをライトボウガンで」というものでして、水冷弾を使う、という内容を含むために水冷弾と貫通L1.L2が撃てるライトが欲しいよねー、という感じ。でもって黒グラさんタフいですからなるたけ強力なのが良いですよねー、でも日常的な狩り模様から外れた様な伝説系モンスターのはやめときたいですよねー……ということでチョイスしたのが兄貴なライト、ラヴァシュトロームです。

で、ぶっちゃけビッケはこれ持ってんですが(笑)、今回は「む、これ持ってねえ。ヴォル素材たんねい」という所をスタートと仮定して。いや、「進行・効率ハメ」と来たらヴォルあげときたいですし。

さて、そんなわけでヴォル兄貴。

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2頭が5分で沈む

今更解説の必要がないほどのP2Gハメ撃ちの華です。クエストはヴォル2頭討伐の「燃えさかる大河」ですね。これがネロデュエルキャスト−ディアZ一式で1エリア5分ちょっとで沈みます(ものすごく上手くいったら5分きります)。やることと言ったら2番側の安全地帯から貫通L3.L2.L1の順に撃つだけ。調合の必要はありません。一応要注意ポイントだけ述べますと。

・ブレス
安全地帯といってもブレスは当たります。この対処法は、まず射撃ポイントを左右の壁際に絞ること。そしてヴォルがブレス体勢に入ったら(頭を振り上げたら)、それにあわせて反対の壁側に向って2歩歩いて前転。実際のタイミングはやって覚えるしかないですが、今回の防具なら失敗して怒り時のブレス喰らっても即死はしません。

・2頭同時に撃つ
これが重要。1頭ずつだと5分1エリアキルは難しいです。最初の1頭を撃ち込んでる間も溶岩流の方を注意しておき、もう1頭が来たら角笛を吹いて発覚させます。このハメ位置だと放っておくとスルーされます。ちなみに最初の1頭も安全位置から角笛で呼び出します。

・2頭同時だとブレスも無効化する(場合もある)
下の写真をご覧になるとお分かりの様に、ブレスを放つ方のヴォルが少しでももう1頭より後ろに位置しているとブレスは無効化します(無論前側からのブレスは飛んできます)。この前後関係が見きれる場合は1対1の際より撃ちまくれますな。これは1頭を先に討伐した際もそうです。倒れてるヴォルの後ろからのブレスは無効化します。

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安全強調のために中央からお送りしております。
(本当はここには位置しない…おっかねえ)

これがヴォルハメ。単体だと雑魚がいるので2頭の方が早く終わるし入手素材も多目なので、こちらが良いでしょうか。こんな感じでささっと必要武器・防具を揃えるのが「進行」にあたります。ネットでのPT戦なんかでも「明日○○やると言ってたから○○な武器が欲しいなー、でも持ってねえなー」とかいう時は(MHFは難しいですが)、こういう方策を持っているとジャーンと用意できるわけです。

「狩りはガチだろ!」と言うハンターさんでも知っていて損はないのがハメの手法ですね。以前もどこかで述べましたが、効率ハメというのは映画鑑賞で言ったら「早送り」機能にあたります。何でもかんでも早送りだけで映画見て「見た」と言う人はどうよ、というのはありますが、だからといって早送り機能のないDVDプレイヤなんて欲しくないでしょう?そのくらいに捉えておくのが平和でしょう(笑)。

ストーリー

m02.pngでは本筋に入りまして、まずは全体を支配するストーリーの構築から。これも実際は次の「調査」と次々の「準備」とを行ったり来たりしながら詳細を固めて行くわけですが、今回はここであらかた固めてしまいましょう。今回扱うのは限定的なストーリー。"a side story" みたいな全体を構築するお話じゃない方で。

これはまずどの要素を盛り込むかを考えます。今回盛り込むのは以下の要素。

・対グラビ・黒グラビの遠距離武器の基本
・苦手項目の克服
 (扇ビームがニガテー…だとして)
・難易度の分散という考え方
・よりシビアな火山地帯の想定
 (クーラードリンクを使わない)
・素材採取の基本

あたりを。盛りだくさんですね。
それぞれを解説しますと、上2項目は良いですかね。この基本にライトを持ってきたのはライトで捌けなければヘビィで捌けない、というのは良いですね。弓は?ですが、弓のが難しいです。というよりもロスが出やすい。扇ビームを見切る「目」ができないと無駄にタメない単なる武器出し移動でウロウロすることになりがちです。咆哮対処の基本、白グラビの追撃等々考え合わせても対グラ遠距離の基本はライトで練習するのが良いでしょう。

お次の「難易度の分散という考え方」は今回のメインなので後回し。

下二つ。クーラードリンクを使わない、というのは「砂漠の真昼・火山の熱気は防げない」という「マイ・モンスターハンター」の想定によります。この点どうするのかは次頁の「調査」で詳述します。あ、今回はそこまで出しませんが、「マイ・モンスターハンター」的な想定としては「火山に挑む火山地域以外から来るハンターは、一定期間砂漠で体を暑さに慣らさないといけない」なんて想定まであるのですよ(笑)。セクメーア砂漠の東端は海ひとつこえて火山地帯に面しているので、そこにそのための施設があるのです(よく考えるねぇ…笑)。

えー、あと素材採取の基本に関しては全持ち込み素材自前調達の線でいきます。これは次頁の「準備」で詳述しますが、最短距離の素材確保にとどまりません。素材調達に投影できる、代替行為としてこんなんやってる、という遠回りな方法も多ございます。

例えばビッケは「雪山のハンター」なので、素材調達のために遠くの砂漠や火山に行くのは変です。でも雪山オンリーは厳しい。で、中の人は雪山周辺に「ありそうな」気候風土として「沼地・森丘」を想定してまして(狩り場として、じゃなくてですよ。狩り場の森丘・沼地と同じ様な素材が分布してる地域が雪山下ったらあるのだ、ということです)この範囲であれこれ集めることにしています(効率が悪くても)。その外側を使う時は何らかの理由を考えなきゃダメ!というヤな縛りで日々やっとります(笑)。

難易度の分散

さて、ではスキップしました今回メインの「難易度の分散という考え方」。これは多分に「そりゃないんじゃないの?」と各地で喧々囂々なやり取りが発生する原因と関係してきます。

つまり、そんな効率ハメばっかやってて何が楽しーんだよ、というあれ。これはそのクエストの難易度が「全体として保持されているか」という点に関係している様に思います。

解説しましょう。単純に高台から、あるいは閃光連投から貫通弾撃ちまくってハメ倒す、というのが「うさんくさい」感じがするのは、光蟲を大人買いしたり生肉を大人買いしたりするのが「うさんくさい」のに通じるものがあります。なぜなら、これは「難易度の減算」だからです。ひとつのクエストの成功に必要な手間を減算してしまっている、そこがこの「うさんくささ」の原因なんですね。

だからといってひとつのクエストに必要な手間をそのクエスト内ですべて履行するのがしんどい、というハンターはそもそも挑むんじゃねーというのは暴論です。それはあまりにも知恵がない。

ですんで、難易度は減算せずに分散しましょう、というのが今回の提言です。と、言いますか、この「難易度の分散」の最も代表的な手法がパーティー戦に他なりません。二人で狩ったら難易度が半分に「減算」されるのではなく「二つに分散」するのだ、ということです。無論この辺本人がどういう「つもりか」になっちゃう、と言ったらなっちゃうのですが、ここで言いたいのは白黒どっちかという裁定ではないのです。ソロプレイにおいてはこの分散は複数のクエストへ分散されるのですが、この「分散するという考え方」がストーリーを上手に構築する要だ、ということなんです。

何となれば「減算」というのはそのモンスターの特徴を殺してしまうからなんです。黒グラは堅いです、ええ、そりゃあもうやんなっちゃうくらいに。しかし、奴はそういう存在なんです。ボタンひとつでパーンと胸郭破壊しちゃう手があったとしたら黒グラの特徴って一体何だ、ということになります。

で、この堅い胸郭を爆破と水冷弾で破壊して行く。ここで例えば、というか今回そうするんですが、水冷弾をキレアジを釣ってきて作って持ち込んでみる。やってみると分かりますが、水冷弾60発のためのキレアジ20匹を釣るというのも結構な手間です。でも、水冷弾というのはそういう弾なんです。そのような手間をかけてできる弾だから、グラの胸郭破壊というグラの特性を表す手間を手早く解決して行く「資格がある」。

これが難易度の分散です。
水冷弾を買って行こうが、自分で作って行こうがグラの前でやることは同じなのですが、逆に言えば後者は水冷弾の作製に手間をかけることによって、グラの胸郭というそのクエスト・モンスターの特徴を保持しているのです。

この様に最終的なクエスト・そのモンスターの持つ特徴を無効化してしまって難易度を下げる(減算する)のではなく、全体的にその特徴(難易度)が保持される様に複数の準備クエストを組んでいく。これが「ストーリー」を上手にまとめていく要です。

と、いうことで。次回からはそのような視点で「わざわざの調査」「わざわざの準備」が行われていく所を見ていきましょう。

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