調査と準備
村の子ビッケ matrix
「調査」「準備」のステージです。盛りだくさんです。
従来のモンハンの遊び方では激しくおまけな部分ですが、とんでもございません。ことソロプレイにおいてはこっちがメインじゃねいのかという勢いにまでできてしまいます。
ちょっとリストアップしてみますれば…
・グラビモスのイメージ
胸郭を破壊して行く手順
(減算ではなく分散してそのイメージを保持する)
・火山というフィールド
クーラードリンクを使わない
(そのフィールドの気象特性などを減算しない手法)
・プログラムルーチンの把握を代替行為へ投影する
・針50=2日という時間配分
・防具のイメージ
(防具に織り込まれるストーリー)
・地域色という発想
(ハンターの住む土地と狩りのスタイル)
・「弾」のイメージ
(素材採取への"縛り")
今回だけでもこのくらい盛り込んじゃおうかということで。本来ひとつのラインにここまでは入れ込まないのであっちとこっちが矛盾してたりとはち切れ状態ですが、そこは「モデルケース」ということで、ひとつ。また、実際はち切れちゃってますんで、いくつかの項目に関しての詳細は別頁参照となっております。
調査
「調査」における調査とは、ただ単に狩りを無駄なく進める「ゲーム攻略」のためのそれを指すのではありません。調査とは名を打つものの、その実体はすでにあるものを観察して解析すること、ではなくそこから先へ「イメージを形成すること」にあるのです。
グラビモスとは何か、そのイメージこそが調査によって形成されるべきものです。グラビモスはそういう名前のターゲット…ではないのです。かつて「武器について」においてそのハンターの狩りのスタイルを象徴するポイントに武器が来たとき、その武器は単なるゲーム内の一アイテムの枠を超えた「相棒」足り得るんだ、と書きましたが、同様のことはモンスターにも言えます。
火山がどんな所か、そこでは普通の生き物はどうなってしまうのか、そんな地帯に覇を唱えるモンスターとはどれほどか…それがグラビモスです。奴の甲殻が溶岩流の熱に耐え得るのであれば、それは人の手では破壊し難くて当然であるはずです。また、それほどの甲殻を発達させねば生きて行けない環境である「火山」では人間など放っておいたら死んじゃって当たり前のはずです。
この様にグラビモスをまわりから切り離してターゲットとしてだけ捉えるのでなく、逆にその周辺の特色の一切を象徴「させる」ポジションに奴のイメージを持ってこられた時、グラビモスは真に火山の王となります。武器がハンターの狩りの歴史を象徴させた時相棒となる様に、モンスターはハンターの目がその環境の一切をそのモンスターに象徴させることができた時に「王」となるのです。
それが、この「調査」の本質です。
さて、以上を鑑みての今回ですが、このグラビモスの胸郭の破壊、という点にそのイメージを補強して行くための「難易度の分散」を織り込んで行きましょう。
具体的には2つの手段を入れ込みます。
ひとつは未発覚落とし穴での連続爆破。このために「調査」ではグラビモスの移動経路とこれを可能とするポイントへの落とし穴の敷設条件を調べます(実際の模様は「練習」で)。これはゲームルーチンの解法のひとつとしてこれを用いるのではなく「グラビモスの堅い胸郭を突破するために人が編み出してきた」業があるのだ、という発想の投影(代替行為)です。
下の「準備」からの展開に「地域色という発想」なる項がありますが、この世界にはその土地その土地を専門の狩り場として生きる一族みたいなのがいるんだと思うわけです。で、彼らはその土地の強力なモンスター専用の狩りの手法を発達させ、伝えている。例えばグラビモスをその自重を逆手に取ってより長時間拘束することのできる罠の作り方とか。今回のこの罠も、そういったものを自分のキャラが学んで使う、というストーリーの投影なんですね。つまり、その土地専門の狩りの集団が存在する、専門の業が伝わる、ということも、上で述べた「環境の一切」のうちなんです。
お次は水冷弾による射撃。これによって胸郭破壊を進めて行くのも投影のひとつで、今度は「ガンナーに伝わる狩りの手法」という視点ですね。が、これは「調査」というより「準備」に入るので、下の「準備」項の「「弾」のイメージ」を参照してください。
さて、最後にこれらの外に「火山は過酷」という条件を織り込んで一端調査を終わります。今回は「クーラードリンクを使わない」ことでこれを表現します。「暑さ」に関してより詳しくは下からの「地域色という発想」に砂漠の詳細を載せますので、そちらで。
で、クーラードリンク無しだとどうなるのかを調べますと、「炎天」エリアではハンターは一定時間で力尽きます。それ以上の「灼熱」エリアでの攻防はグラ戦ではないので、これは良いでしょう(こっちはさらに短時間で力尽きる…実際の時間の模様は「練習」で)。
実際はこの時間があるとグラのエリチェンまで戦えてしまいます。んが、別に「当たらなければどうということは…」をやっているわけではないので、きちんと赤体力をリカバリーしながら戦う手法がないと「難易度の分散」にはならないですね。
ということでこの対処法としては
・隣接エリアが常温ならエリチェン
(防具スキルで回復速度+2を発動)
・隣接エリアも炎天である場合は薬草を用いる
(薬草を仮想耐暑アイテムと見立てる)
あたりでいきます。
これをやってどうなるのかは実際何回もやって「感じ」をつかむしかないんですが、それは「練習」で行うことになります。
また、このような「無駄」を差し挟んで行きますと、当然狩猟時間は伸びます。今回使用のラヴァシュトロームはヨーイドンでビシバシ攻防したら針20討伐(G黒グラ単体)も可能とする強力なライトですが、エリチェンなんかを繰り返して行きますと攻防時間は35分を超えるくらいになります。
ここで「時間の投影」の仕方を述べておきましょう。このサイトを昔からご覧の方にはおなじみですが、1分=1時間という換算を用います。ゲーム内の1分は実時間の1時間に相当する、ということですね。
で、50分=2日としまして、真ん中で5分のお休みタイムを挟んで2日に分けて討伐する、という方法。"a side story" で、ビッケがやってる、あんな感じです。これが便利でして、「準備」や「練習」でも1日目を採取に、2日目を討伐に、なんて具合にもできます。今回はグラの胸郭という分かりやすいポイントがあるので、1日目に雑魚掃除と連続爆破と水冷弾での胸郭破壊。2日目に討伐。という配分をして行きましょう。
こうするとさらに時間がかかって針40超えたりします。5分でクリアする遊び方ではなく、50分を遊び切る遊び方。ここにモンスターハンターは厚みのある世界をともなって立ち上がります。
準備
では、いよいよ準備に入ります。んが、この準備に投影されるイメージは大変大きい。とてもさらっとはまとまらないのです。と、言うことでまずは以下の3項目をお読みください。
・防具のイメージ
・地域色という発想
・「弾」のイメージ
この3項について一通りお読みになっていただかないと、続く部分も「なにやってんの?」ということになっちゃうことが予想されますので、まずはこちらをお願いいたします。
そんなこんなで一言で「準備」と言っても単純に必要なアイテムを揃える、ということではないんですよ、ということがお分かりいただけたかと思います。準備とは最終的に行う討伐へなるべく色々なこの世界の断片を折り畳んでゆく、そのイメージを集めていく「準備」なんですね。
具体的には
・雪山でフルフルを狩りながら素材調達
(「防具のイメージ」よりフルフル防具の項参照)
・森丘貫通弾準備ツアー
(「森丘貫通弾素材ツアー」・「「弾」のイメージ」参照)
・その他(沼地)
となります。
と、その前に。上の参照頁でもちょっと漏れていた部分を補足しておきます。あれこれ素材の調達に手間をかけるのにはもうひとつダイレクトなイメージの投影があるんです。
「吟味」の代替
それは「吟味」です。匠の技というのは直接その対象に手を出す技能がまずありますが、そこに至る手前にその素材の甲乙を吟味する「目」というのがある。これをね、是非ハンターにも持たせてみたいのです。
と、言いますか、この「吟味」のイメージが各アイテムが一体「何であるのか」を浮き上がらせるんです。吟味の必要とはアイテムの効能に差があるとしたら、ということですね。無論ゲーム内にその差はないんですが、そこで止まるとアイテムは単純な記号で終わります。それは「ダメージ」とか「回復」とかが形を変えただけのものですね。
これを例えば回復薬について"a side story"の様な解釈を入れてみると、「ビッケのメモ帳」の頁の様な素材の甲乙が考えられてくる。効能の良し悪しを考えるにはその効能がどんな仕組みか考えないといけないわけですから。そして、こういったことを考えていく場が準備であり、「吟味」の代替なんです。
ビッケはあれこれ集めてきた素材を「その素材がどのようなものであるか」というハンターの知恵に照らして吟味する。その部分が準備の本質ですね。集めることそのものではない。自分が使おうとしているものを自分は「ハンターとして」どれだけ良く知っているのか、使いこなしているのか、そこが大切なんです。
雪山行
具体的な準備はまず雪山でフルフルを狩ることから始まります。
「フィールドノート:雪山はこんなところ」や「防具のイメージ(フルフル)」などから枠組みを考えつつ、適当な弓で村下位のフルフルを狩りながらアルビノエキスを集めます。
それと同時に最終的なグラビ討伐に必要となる素材を集める。
キレアジ・薬草・アオキノコ・ハチミツを必要数集めます。特に重要なのがキレアジ。次の森丘の方が釣れるんですが、キレアジは「雪山特産物」指定なので、ビッケは雪山のキレアジにこだわるわけです。
手順としましては釣りミミズ・釣りバッタをしっかり持って、まず1番でキレアジ釣り(「釣りの基本」参照)。餌は15でキレアジを10きっちり釣るのは結構ハイテクです(笑)。
途中フルフルがやってきたら交戦。
フルフルが去ったらまた釣って、釣れたら薬草・アオキノコ・ハチミツをそれぞれ集めつつ、最後にフルフルを狩って終了。1日(針25)に収めたいので、それに合った弓が良いでしょう(ハンターボウIIくらいでもいけますが)。
帰ったら「最大数弾生鮮」のスキルを発動してキレアジから水冷弾を作製します。これを2回やると水冷弾×60が揃います。回復薬も十分集まるでしょう。
森丘行
グラビ戦の目玉は水冷弾ですが、無論常用主力弾は貫通弾です。貫通L1.L2を使っていきますね。貫通L2は60発で調合撃ちはなし。貫通L1を60発+調合撃ち、というオーソドックスなスタイルで。
その貫通弾の素材となるハリマグロ・ランポスの牙を森丘で集めるわけですが、これは狩猟生活全般でも基本となるツアーですので、別頁にまとめてあります。
1回の森丘素材ツアーでハリマグロ×20・ランポスの牙×20集めるといったら丸々50分かかる大仕事です。で、今回は合間にニトロダケ・クモの巣・ツタの葉といった罠爆破用の素材も集めます。この辺りが上手く必要数集まりますと沼地に行く必要というのもカクサンデメキンくらいになりますね。
その他(沼地)
今回は沼地での採取はほとんど補助目的で。ニトロダケとかアオキノコとか足りないようならここで。沼地ならでは、というと大タル爆弾G用のカクサンデメキンを釣るくらいです。
もっとも今回のケースを外れるならば沼地というのは素材の宝庫です。毒テングダケを錬金調合でアオキノコ化していくアオキノコどっさりツアーに関しては言わずもがな。更には、ニトロダケというのは沼地(ドンドルママップ)が一番採れる。強撃ビンを自前で調達していくアーチャーという場合は沼地は最重要地区ですね。何気にニトロダケって固めて集めることができないんですよ。ホントにこまめに沼地に通うしかない。この沼地の爺交換には眠魚→ニトロダケの交換もあります。
といった具合で「準備」でした。あちらこちら記事内から飛んでますが、その辺りを見て回ると「お店で買う」という行為とはぶっちゃけまるで違うことをやってんだ、というのがお分かりいただけますでしょうか。
逆に言えば「お店で買う」という「スキップ」の中にはこんなにも色々な要素が圧縮され得るのです。そして、それは次の「練習」へも続きます。練習は文字通り立ち回りの練習ですが、それだけではありません。これまでで述べてきたことを最終的な討伐局面に「折り畳んでいける様に」練習するのが「練習」なんです。