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2009.05.25 沁さん

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HUNTER's MAIL vol.4

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[ 名前 ] 沁
[ 件名 ] エッダが図書館にない
[ 本文 ]
うふふ、沁です。

雑記帳、読ませていただいております。面白い!
もともと神話のたぐいは好きなたちですので、モンハンとか関係無しに楽しませていただいております。

特に「ドラゴン:日本」の項目なんて、高田崇史さんの小説の影響もあり、大興奮です。高田さんの本で蛇神がメインになったことは、確かなかったはずですが(苦笑

中国、日本、インドときているドラゴンの項ですが、西洋のドラゴンについても書かれるのかしら?
「ドラゴン」というと西洋のイメージが強い(単純にカタカナだからだよ!)のに、じゃあ代表的なドラゴンは?といわれるとすぐには出てこないのが不思議なところ。
私がパッと浮かぶのは、ニーベルングの指環(あ、歌の方が原典か)のファーフナー、ギリシアのヒュドラ、北欧神話のヨルムンガンドあたりかしらん?……どれも微妙に竜じゃない気がする。

実は今、北欧神話周りのことを調べていまして、その関係で行くとドラゴンよりも巨人の方が良く出てくるのですよねぇ。
いや、どういう風に進めていくつもりなのかはわかりませんが、西洋竜の項にも期待大です。

暑くなってまいりました。御身体には十分お気を付け下さいね。
では。

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古エッダ(王のエッダ)

HUNTER's LOG

沁さんこんにちはー。
いやー、ありがとうございます。本当はもっと簡単に各地の有名な「龍」を紹介していくだけのつもりだったんですが、そういうサイトとかは結構あるしなー……と思っちゃったらあんなことに(笑)。ですんで特に「日本」なんざ構想なしの書き流しで自分で読んでも途中でモニタぶん殴りたくなる有様ですが(ダメじゃん)。

高田崇史さん、というとQEDか。いや、読んだことないですね(笑)。ざっとググってみますと……おお、諏訪とか出てくるのか。御柱祭か。ありゃ正にミシャグチですね。ミシャグチ様は木に降りる神霊であるともされますが、それを山を下る大蛇になぞらえているのがあれでしょうね。ちょっと今度読んでみます。

西洋行きますよー。もう世界一周です(笑)。やはり「ドラゴン」と呼んだ場合は西洋でしょうし。あー、ヒュドラは多頭系ですし、ヨルムンガンドは世界蛇系ですから今時のドラゴンっぽくはないですね。ファーフナーは……こりゃ英語読みですね。ファフニールと読みますと妖精っぽいじゃないですか。それもそのはずこれの正体はドワーフですな。「指環」では巨人か。

ぶっちゃけ今風のファンタージのドラゴンってのはD&D以降イメージが固まったところがありますね。各地の神話伝承をたぐっても「ザ・ドラゴン」というのはいないかしら。形状的には黙示録の赤い龍が早くから今のドラゴンっぽく描かれてる様な気もします。

しかし沁さんは神話大好きですか。もとよりこの手のゲームはそれが普通な気もしますが、あんまり正面切って「ドラゴン」持ち出してくる方はいませんね。うちもあんなの始めちゃってこれがモンハンにきれいに接続するのかというと怪しいのですが(笑)。MH3が始まったら「ひゃっはー!」状態になるのは明らかなんで(笑)、やるなら今しかねえ、という感じであはあります。

神話・ファンタジーというのも本来は決してバカにしたものではない。むしろ近年ゲーム中の「ファンタジー」が記号として出涸らしみたいなファンタジー要素を乱用しすぎたのが問題なのです。長い人の歴史に根ざしたファンタジーというのは人々が手に余る自然を前にしたときの実感を良く表している。そこにはモンハンの中にいる「現代人」が一番見落としてしまう側面があるのだと思います。

あ、エッダか。
うーんと、あたしの手元にあるのは新潮社の『エッダ―古代北欧歌謡集』ですが、完訳系ってこれだけなんじゃないかしら。これは絶版してないので図書館に注文しちゃえますよ。自腹だと2730円。こういった「原典」系は読み通すのはしんどいですから買っちゃって準リファレンス扱いで良いと思いもしますが。ちなみにこの系統は古本屋さん(ブックオフとか若向けの)が狙い目だったりもします。ゲームからファンタジーに興味を持って買ってはみたけど読みあぐねて……で、結構売りに出る(笑)。しかもコミックスとかに比べて専門書籍の値つけがイーカゲンですから専門古書店で定価以上になってる絶版本が150円とかで「くはははは!ヴァッカめっ!」てなことも良くあります(笑)。

もっとも『エッダ―古代北欧歌謡集』もいわゆる「古エッダ」の全訳に散文のエッダからダイジェスト的な「ギュルヴィたぶらかし」篇を加えたもので、散文のエッダの全訳(日本語訳)というのは……多分無いですよ。

さらには「書かれた」エッダというのはこの「古エッダ」と「散文のエッダ」の二篇ですが、エッダ全体というのは口承が巨大ですんで、むしろ研究者の成果をまとめたもの……青土社の『北欧神話』『北欧神話物語』辺りが良いかもです。

さらにさらにケルトとの絡みまで視野に入れますと……ルーン文字からドルイドから、ローマ以前のヨーロッパ全体とはーあーあーあーみたいな感じで一生ものの研究対象になりますな(笑)。ご健闘をお祈り致します。

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