HUNTER's LOG on PORTABLE

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雪山はこんなところ

フィールドノート 雪山

由来

0104a.jpgポッケ村はフラヒヤ山脈の懐に抱かれる村です。「雪山」とはこのフラヒヤ山脈一帯を指す地域が代表ですね。


無論クエストの依頼なんかを良く見ていくと「他の雪山地方の村」からの狩りの依頼なんかもありますんで雪山地方もポッケ村だけがぽつんとあるわけではなく、広範囲に人が住み、狩り場もいくつかあるのだと思われます。

0104n.jpgさて、ポッケ村は色々と昔の秘事に関係する村でして、その起こりは覇竜アカムトルムと双璧を成す崩竜ウカムルバスをある竜人族がこの地の奥に封じ、封じ続けるためにこの地に防衛拠点を定めて居座ったことに始まります。

0104b.jpg後、この後裔である現村長とその弟(トレ爺)が巨大マカライト鉱石を象徴にその地に村を拓きました(ゲーム中から300年前)。

その後、この地では良質な鉱石が産出することが知れ、一時採掘ラッシュにわいたりします。この際に村長によりこの村に呼ばれたのが武具屋の竜人族の親子ですね。彼らがこの地を選んだ理由として、まだ実体の良く知られていなかった古いタイプの飛竜ティガレックスの存在があります。その身から得られる素材の耐火性・耐熱性が大変優れていることから、この素材により作られる耐火ミトンが武器作製時に大変有用である、という理由でもあった様です(イラストレーションズより)。

さらにその後は採掘ラッシュも潮が引きまして、この地は湯治に訪れる客や(村に温泉が湧いています)、雪山素材を必要とするハンターが稀に訪れるだけの静かな村になっていました。

上記の由来からも飛竜の起源に最も近い位置にある村としてギルドの上層部ではずっと注目をされて来た村でしょう。逆に、あまりそれを一般ハンターが荒し回らない様に、と意図的に存在感を薄くされて来た村でもあるかもしれません。

0104c.jpgまた、このポッケ村の地には人が来るより古くからアイルー族がその地に根ざしており、ポッケ村は有数の人とアイルーの交流の村でもありました。アイルーとコンビを組むハンターというスタイルも、この村で発生していきます。

雪山の地理

緑地帯

0104d.jpg1番、2番エリアです。1番の湖面とそこに映るフラヒヤ山の絶景はゲーム内でも屈指の名勝ですね。
このエリアは常温扱いです(外の世界に比べりゃ寒いでしょうが)。で、ここから上は寒くなるのですが、この「厳しさ」をより実感するための予備知識として「森林限界」というものを知っておくとよろしいかと。

0104e.jpg高山には樹木が繁茂する限界標高というのがありまして、本当に「とある境」できれいさっぱり高木がなくなり岩山となります。俯瞰したらピーッと線が引ける位はっきりしてんですね、これ。この雪山では2番でそれを実感しつつ崖をよじ上り始めると「よしっ!」と気を引き締める雪山ハンターの感覚が得られるでしょうか。

寒冷帯

0104f.jpg雪山山腹に穿たれている洞窟内がこれに当たります。氷穴なのかしらね。
普通人間が当たり前に活動できるのはここまでだ、という感覚が重要です。この外はもはや人を育む土地ではない、ということです。
3番は大型モンスターの巣に使用されるエリア。4番・5番は「通路」ですが、山菜爺が居たりハチミツが採れたり、雪山特産の氷結晶を集めるのにも重要なポイントです。この辺りの扱いは次項「はじめの一歩」に詳しいです。

極寒帯

0104g.jpg山頂を含む6・7・8番エリアです。大型モンスターとの決戦の地です。雪山に不慣れなよそのハンターはこのエリアではもはや身動きとれないくらいの場所と思っています。

さて、この7番にキャンプ跡がありまして、アイテムが拾える。ここで「ペイントボールゲットー!わーい!」とかやらない(笑)。逆に雪山のハンターはここに物資を補給するんだというつもりでやります。ここのアイテムというのは吹雪でこのエリアに閉じ込められたハンターへの命綱として用意されているのだと思うわけです。

0104h.jpgかつてマタギの人々は本来魚の住まない奥地の清流にイワナなんかを釣ってきて放したり、寒さに強い食用の山菜をより奥まった山地に植えたりして、いざというときの狩人の食料として備えたそうです。今でもやたら人の登らない様な山の上の休憩ポイントに応急セットがちゃんと備えられたりしています。山というのは人間個人の自力だけでは如何ともし難くなるのが当たり前、そういうところなんです。

雪山のモンスター

ギアノス・ドスギアノス

0104j.jpgギアノスに限らずこの「走竜目」の連中は雄は長ずるとドス化する様です。で、最も強い個体は群れのリーダーとなるんですが、それ以外は群れから外され「はぐれドス〜」となる。ギアノスもそうでしょう。

ということで「はぐれドスギアノス」というのはしょっちゅう雪山に出現するのだと思われます。雪山ハンターにとってはもう年がら年中狩らないといけない相手、ということになるでしょう。

ファンゴ・ドスファンゴ

0104k.jpg何せファンゴというのは火山の火口地域にまで出没しますんで、一体どこがこいつらの拠点なんだかというのも不明ですが、ドスファンゴとなると雪山のイメージが強いです。特に猛槍ドスファンゴあたりは大変雪山っぽい武器ですね。

フルフル

0104l.jpg洞窟あるところフルフルあり。
フルフルはその性質上あまり極端な気温に適応しているとは思えませんので、雪山由来のモンスターとは考え難いですね。下の方で縄張り争いとかで敗れたフルフルがたまに逃れ逃れて雪山の洞窟に居着いちゃう、とかそんな感じですかと。フルフルの縄張り争いというのも季節で起こる様な気がしますんで、そうなると雪山的にはフルフルの出現は「渡り飛竜」みたいな「季節もの」なのかもしれませんね。渡り鳥みたいにかわいくないですが。

ブランゴ・ドドブランゴ

010m4.jpg中の人的には雪山を象徴するモンスターはこいつらだと思っています。最強の座となるとティガに奪われてる観がありますが、後述の様にティガはどちらかというとイレギュラーな存在なんではと。

ですんで雪山のハンターはこのドドブランゴを単独で狩ってのけて一人前と認められますし、ドドブラシリーズというのは雪山ハンターの誇りを象徴する防具です。

ティガレックス

0104m.jpgすでに絶滅していたと考えられてきた飛竜の祖に近い種です。もともとこの地にいたわけではなく(砂漠とされます)、たまたま雪山の奥に閉じこもった一派が人知れずこれまで生き延びてきた、ということでしょう。

普段もこいつらはあまり人里と関係のないより奥深い地に生息しているのだと思われます。雪山の狩り場に姿を現すのもかなりレアケースですかと。ポポ追っかけてたら人里近くにまで出ちゃった、みたいな。

めったにあることではないですが、こいつが現れたとなると雪山一体の村々は厳戒態勢でこれに挑むことになります。

雪山を遊ぶヒント

まず"a side story" の「プロローグ」の序盤をお読みください。ああいった感じが雪山ハンターの日常でしょう。

マフモフとオーバーホールの導入

0104i.jpgマフモフはもともと防具ではなくてこの村で一般に着られる衣服です。雪山へ赴くには可能な限りこれを着ていたいところです。何となれば、防御力とかスキルとか以前に寒さに抗すものを身につけていないと生存することすらできないのが雪山だ、という認識があるからです。中の人は「雪山で育つハンター」(別頁「地域色という発想」参照)をやるときは、相手がなんであれマフモフシリーズでやります。

さて、ここでひとつ防具のオーバーホールという点に触れておきましょう。マフモフは上記の様に「衣服」ですんで、村の生活をする上においては丈夫で長持ちにできてるんでしょうが、狩りでモンスターとバトルとなったらおそらくすぐダメになってしまうでしょう。ですんで、定期的に新しいものを作る、としてみるのが良いです。こういった「仕様」でいくつかの防具を捉えていくことはゲーム序盤の要素(ガウシカとか)を単なる「背景」にしてしまわないための有用な措置です。このケースはオーバーホールというより新調ですが、他のケースに関しては別頁「防具のイメージ」参照のこと。

マフモフ新調に関しては中の人はリアルの「月の頭」に作ることにしてますが、実際作ってみると(見た目は同じですが)なんか「おニューだ!」という感じになりまして、しばらく雪山率が上がったりします(笑)。

骨武器と弓

雪山というのは、まず寒いのです。
これまた当たり前の話ですが、「寒いとはどういうことか」と考えると "a side story" にあった様なことが見えてきますね。

ゲームスタート時の初期装備を見ますと良く分かりますが、骨武器ばかりです。

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ライトボウガンが「〜ケ島」系の火縄銃で異質ですが、この仕組みはギルドの扱う範囲外なので、単なるグラフィックの流用としておきます。なんかもっと「骨っぽい」ライトボウガン「猟筒」があるんでしょう(笑)。

これは雪山では寒冷時の「着込み」が厚くなるからなるべく武器は軽量なものを、ということと共に、極低温にされされた金属は凍傷を引き起こしたり、触れた素肌が貼り付いちゃったりと大変危険であるから、なんていう想定があるのだと思われます。

そんなわけで、ポッケ村は日常使用する道具類は骨素材をベースとしてあれこれ工夫を重ねてきた村だ、と想定しています。

さて、そんな骨武器の中で、さらに「雪山っぽい」武器種はなんだろう、と考えますと中の人は「弓」であると思いました。あ、これはあたしがそう思った、というだけの話ですよ?

まず足場が雪ですんで踏ん張りにくい。弓も現実的には足の「置き」が大変重要なんですが、ま、近接武器に比べりゃ踏ん張るイメージはかなり低いでしょう。
で、大音響の発生は雪崩を引き起こす。加えて、これは次項で述べますが、ここでの「素材の調達経路」には火薬草が引っかかってこないので、あまりこれを多用することはできない(貴重な火薬草はまず第一に解氷剤として使われる)。
さらに防具はマフモフが基本となるので、高防御力は発揮できない。なんて考えていくと弓だろう、みたいな。

"a side story" の中でビッケのとーちゃんはこのポッケ村に住んでいたんですが、彼が弓の名手であったという設定もこの辺りに準じています。

ところでポッケ村の風俗のモデルとなっているアイヌの人々も弓を常用していた様ですね。北海道の雪深い中弓を手に熊を追っていたわけです。で、彼らは「ムックリ」と言う一種の楽器を持っているのですが、これは口の前で紐のついたリードをビョンビョンと引っ張ったり緩めたりして音を出すものです。あたしはこれは「弓弾き」がもとだと思っています。

弓弾きというのは各地で古くから呪術の一種として広く分布しているもので、弓の弦を弾き、その音で悪鬼を鎮める・退散させる、というものです。これはより古い時代に狩人が弓を楽器として打ち鳴らしてきたことに由来するものでしょう。

そうしてみますと、MHP2のメインミュージックのイントロで琴みたいなのがコロンと入ってますが、ありゃ弓じゃね?なんて思えてきます(P2Gにもギャラリーに入ってますね)。続くひょろひょろした弦の旋律なんかも。胡弓やらバイオリンやら、ああいった弦楽器の弓は文字通り最初は武器の弓だったわけですし。

そんな感じで、ポッケ村とその地の狩人の扱う武器のイメージを固めていくと、より「色濃く」立ち上がった雪山を遊んでいけましょう。この辺りを含んで続く「雪山はじめの一歩」が展開されます。

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