HUNTER's LOG on PORTABLE

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2009.03.07 さふぃさん

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サフィニア邸で休日を

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HUNTER's MAIL vol.3

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[ 名前 ] さふぃ
[ Link ] サフィニア邸で休日を
[ 件名 ] 御見それしました
[ 本文 ]
こんばんわ。お返事拝見したのですが
次の一筆にはしこたま二の足踏んでました。

アタッカーハーフの落としどころはそこですか〜。
狩りバカというのは単純な動機で強くていいなとは思ったのですが
外に向けてそれで発信する自信はもてないでいました。

そんなことを考えていると面白そうなコンテンツが

私は味方が攻撃を受けそうだと思ったら
すぐさま右下に目線を移してぐるぐる連打のクチなんですよね
私は明らかに「そんなの面d(ry」というタイプのようです。
でもこれは常に動きながら攻撃を狙っていくという
ポジションだからこそのことなのかなとも思ったり
それぞれが自分なりに最上の技術を認めて
「これが一番だろ常識的に考えて」
って言えたらいいですね。
(常識って至極自分勝手な規準で成り立つらしいですからね)

とはいえ、一つ示される技にも長短があり
対置される別の策もまた同様であるからには
それがいいか悪いか全て飲み込んでしまうのは
この狩りバカの責務に近いと思うのですが
ますます人にはおすすめできませんね(笑

免疫システムを持ってこられるあたりも
やはりアレコレと読んで考える人は道筋がちゃんとしていて
いいなと思いました。一方の私は何分の不勉強で
独善の目立つ文章しかかけないような気がひしひしとします(汗

最善の解を求めるわけではない、生きたシステムの一例として
そこから何かに使える考え方なり技術なりを引き出せるような
有用な資料になれればな、と思います。

盛大なぶっちゃけバージョンありがとうございました^^
またお邪魔させてくださいな。

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HUNTER's LOG

さふぃさんこんにちはー。

うん、言っちまってから考える。これすなわち「うっかり度【強】」スキルポイントは20必要です(TT)。みたいな。

でもまー自信や根拠と秤にかけないで「まかせとけ」と言ってしまうのが「バカ」ですね(笑)。無論個々の技量というのは洗練していかないと何の説得力もないんですが、その辺は「やれ」と言われなくても「やらないとビョーキになっちゃう」様な人たちが(笑)もともと手を出してるんで自然と先へ進むだろうと。しかし、ハンターの個の技量を枠とすると最終的にはちとしんどい。最後の下駄は「狩り場」にあずけて良いだろうとあたしは思うのです。と、読み返すとワケ分かりませんね(笑)。

これは良し悪しを飲み込む、という点ですね。これを「自分」の中の技量で解消して、その両立を体現しようとすれば(無論しようとはしますが)、限界ははやい。「自分に飲み込めるのか」という発想がもうヤバい。それを飲み込むのは「狩り場」だろう、と思うのです。

その度量は「自分」にはないとしても「狩り場」にはある、あたしが賭けるのはそこです。ラームさんへのお返事で述べた様な見通しもそこからですね。狩り場にひとりバカがいたら、バカはバカを呼ぶ(笑)。うちの周辺の方々を見てると実にそう思います(大変失礼!)。

ていうかですね、そもそも「アタッカーハーフ」って発想はそういった「バカどもの集団(重ねて失礼!)」がわいわいやってる中じゃないと生まれてこないですよね。さふぃさんの発想もそういった中から生まれてきている様にあたしには見えます。

だから、アタッカーハーフは難しい技術の集積であったりその効能を示し難い特性があったりかもしれませんが、あたしが一番注目したいのはアタッカーハーフとは「狩りバカの集う狩り場」が圧縮された姿なんだという点なんですよ。それはもうサフィニア邸のあの一枚の酒場の絵そのものだとあたしは思うんです。アタッカーハーフはあの光景を記憶するスタイル。そしてアタッカーハーフからあの光景は再生していくのだと、あたしは思っているのです。

「フラジャイル」が今200字でまとまった…笑)

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おまけの補足

ブラインドローテーションというのは身に付いちゃえば面倒がなくなる系の技術ですね。一般に通常よりも実行ステップの多い技術はどこまで行っても面倒ですが、同じかステップの減る技術は移行しちゃえば面倒でなくなります。やり始めはガッデムって感じですが(笑)。

この前の黒猫さんへのお返事でも書きましたが、あれはやはり片手剣からじゃないと出てこなかったですよ。今まで(アタッカーハーフを意識する以前)にも考えないではなかったですが、片手剣以外の武器ではどれもかならず「静」になるタイミングがありますから、そこでやったら良い。ということで実現しようとは思ってなかった。

でもなあ、更に底にあったのはガンナーの弾種選択なんですけど。あれ訓練所とか自分と違う「並び」に弾が並んでると「ウガー!」ってなりません?あたしだけかしら。

さふぃさんは独善じゃないですよ。だったらあんなに悩まない(笑)。というか自分が納得いってなくても読む人を何となく納得させちゃう様な「まとめ」は遥か昔から書けていたはずですよね。それをそうしないで考え直していく過程を綴り続ける姿勢というのは独善とは言わない。妙な説得力を発揮するうちの方がその点大変キケn…ゲフンゲフン。

「最適解という発想がない」というのは未来時制が不定である状況ではけだし当然ではあります。すなわち「現在」そのものです。生命の活動は「現在」そのものですから当然未来を思うこともない。その時点までの時間の集積が自然と生み出す現在の一手を生命は動的に自己を組み替えて出す。

これはギリ哲で言うならばテクネーとポイエーシスの関係に照らすと一層際立ってきます。

人の扱う技術というのは要するに再現性のことです。Aという行為がBという結果を生み出すなら、Bという結果を生み出したかったらAという行為をしたら良い。Bという未来を予約するアプローチ。状況にAという行為を作用させてBという未来を「引っ張りだす」アプローチ。鳴かぬなら鳴かせてしまおうホトトギス。これがテクネーです。

一方で、そのようなBが出現する瞬間そのものを見る。状況が立ち上がる瞬間「のみ」を捉えていく視線がポイエーシスです。そこには瞬間(現在)しかない。そのアプローチはポイントBの瞬間(以降)でないと成立しない。

何だってその両面を含むのですが、狩りにおいてポイエーシスな側面を良く表すのがアタッカーハーフであると言えましょう。そのアプローチは「事が起こった瞬間ごとに」立ち上がる。無論全体を持っていきたい方向や、「技術を発揮させるための技術」なども用意はしますが、それはソロ討伐の様な「50分後の未来を予約していく」テクネーとしての結構にはならない。

だからあたしが例によって「うっかり度【強】」を発動させて「フラジャイル」で「それは方便だ」と失礼千万を言い放った挙げ句に「頭を悩ませない」と超無責任に言い切ったのは(笑)、「それはポイエーシスなアプローチの領分ではない」という下敷きによるのです。アタッカーハーフは未来を予約するアプローチではない。そもそも扱う時制が違う。

アタッカーハーフはテクネーの必要とする成果(攻撃効率など)とは違う地点から狩り場を見る方法である事そのものに価値がある、と思うんですよ。モンスターと仲間の間に「今まさに」立ち上がった関係そのものに介入していく。

「フラジャイル」において、

討伐という「狩りの積分方向への視線」ではなく、その「経過の全局面を微分」してゆく視線。

と書いたのがそれです。微分する、というのはすなわち眼前に出現した曲線に接線を引くということですね。

モンハンがどうとかいう以前に、人が何かをやるならばそこにはかならずテクネーなアプローチとポイエーシスなアプローチがある。で、あるならばモンハンにもかならずポイエーシスなアプローチはある。それがアタッカーハーフだろう。そういう「見積もり」がね、あたしにははじめからあったのですよ。その辺りがあたしがその成立の妥当性をはなから疑ってない理由です。

む、毎回ぐじゃぐじゃ長まるとナンだなと、今回はさっくりいくつもりがいつの間にか…。
こういう面倒なとこですが、愛想つかさずにまたいつでもお越し下さい。

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