ドラゴン:トップ
雑記帳:た行
ここでは地域ごとに(文化圏ごとに)「ドラゴン」の来歴をざっと洗っておきましょう。
左の地域名から各項目へ。
名前からするとヨーロッパのものの様ですが、もっとも古い遺物が見られるのは中国。およそ6千年前の龍を象ったと思われる玉などがあります。もっとも「神」に近い「蛇」のイメージというのは相当古い……場合によっては1万2千年前、要は氷河期が終わって現代に連なる人類の活動が始まった時点、あるいはもっと前まで遡るかもしれません。
実際中国からの渡来文化以前の日本の縄文文化においては蛇は最強の信仰対象でしたし、氷河期にベーリング海峡を渡って行ったと思われる南北米大陸の人々にも龍・ないし羽根の生えた蛇の伝承があります。大体有名なアステカのケツァルコアトルが蛇と鳥のキメラですしね。
大体ドラゴンを取り上げる時には洋の東西をまたいだ龍は似てるのか?似てないのか?という問題が持ち上がりますが、同時に似てるとするならオリジナルはあるのか?同時発生したのか?という点もまた問題となります。
この項では、この点上に述べた様に数万年前に端を発する旧石器時代由来の蛇に対する信仰があった。そして、それは各文化圏で長く保持された後、新石器時代から文字文化へと移行していく中で、それぞれの特色を反映した今に連なる龍蛇神信仰へと変化を遂げていった、という立場を取ります。
特にこの「太古の蛇信仰」に関しては日本を舞台にそのイメージを追ってみました。日本編だけやけに長いですが(笑)、そういったわけなのです。